スノーゴーグル snowgoggle
ゴーグルレンズの光透過の程度を表す「可視光線透過率」は、数値が大きいほど光を通すことを示しています。日中であれば、数値が低い方がまぶしさを軽減できますが、夜間では逆に暗すぎてしまうので、値の高いものが適しています。初心者の方や朝から夕方くらいに滑ることが多い方には、日中の晴天時や薄暗い曇りにも対応できる50%程度のものが良いでしょう。ナイターも楽しみたいという方は、50%の透過率では暗く感じてしまうため、90%以上かクリアーなレンズがオススメです。天候や滑る時間帯に合わせてレンズカラーを選ぶことは雪面を適切に捉えるための重要なポイントです。
また最近人気の調光レンズは、光の明るさによって可視光線透過率を調節してくれるレンズです。このレンズは、紫外線量により色の濃淡が変わる特殊な塗料が使われ、強い光ほど濃い色に変色する作用があり、サングラスや普通の眼鏡にも応用されています。晴天時から暗い曇り空や吹雪など全天候で使え、日中から夜のナイターでも使用できるものもあり、1つのゴーグルで外の明るさを気にすることなく1日中スキー、スノーボードが楽しめます。
ゴーグルのレンズ形状には平面レンズと球面レンズの2種類がありますが、それぞれに特徴があり、滑りのスタイルによって選ぶと良いでしょう。
球面レンズ
球面レンズは全体的に湾曲した形状です。顔とレンズの距離が離れており、空間も広くなっているため、平面レンズに比べ曇りにくい特徴があります。また、レンズ自体も形状の特質でやや硬いため耐久性があり変形しにくく、車内などに放置して太陽熱にさらされたときや荷物などで圧縮されたときなどでも安心です。
ただ、球面のため、平面レンズに比べ安価なものでは視界が歪みやすいデメリットがあります。長時間の滑りには曇りにくく耐久性の高い「球面レンズ」がオススメです。
平面レンズ
平面レンズは球面にくらべ視界が歪みにくいため、雪面の凸凹を正確に捉えることができます。そのため、起伏のある斜面を滑るときに最適です。また、平面レンズはレンズ交換も可能なので、天候にあわせてレンズを装着していただけます。ただ、レンズと目の距離が近いため曇りやすいので、曇り止めをしておくと良いでしょう。また、球面に比べ変形しやすく熱や圧力に弱いので、保存の際には注意しましょう。
フィット感を気にする方や、天候等にあわせてレンズ交換を手軽にしたい方、起伏の多い斜面の滑りを楽しみたい方向け。雪面を正確に捉える滑りには歪みにくいフィット感の優れる「平面レンズ」がオススメです。